降下する鳥 一直線に 向かうは知らず 休むことも知らず ついに日差しを貫いた すり減るこの身の 1センチ 長旅を続け 砂を運び 地理の上を汚し とうとう言葉も見つからず 浅瀬の波が束になる 重なっては消え 溢れる思考は薄手のまま ひとつとして一点には留ま…
私と春はここまでです あとはさようなら 苦虫を潰したようにしか笑えない それでも大事にとっておきたいことがたくさんあって 大切なものを大切にするために走る この街の天上はうらめしいほどに晴れ渡る そうして両脚がほつれ ぐらりと前に倒れ そこで初め…
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