何の日を祝う

密林に立っている

忙しない

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指の隙間から水が漏れ

光が斜めに差し切れた

 

都市は花が置かれる

十分に換気がされた部屋で

去りゆく細々とした用事に

挨拶もままならない生活に

春は流れ 

緑が両目に落ちる

 

わずかな思考

縋るべきにもたれたいが

絶えない強欲によすがを奪われる

 

絶えない人々

音が絶えない


安心できるのは

もはや本を読んでいる時だけ

 

知恵よ

どうか最期まで 私の側に

 

220309